おでんは一度にたくさんの種類の食材をとることが出来ます

「はんぺん」や「平天」などの“水産ねり製品”は栄養成分が豊富です。ねり製品は魚肉をすりつぶし、いろんな形に固めてつくるのですが、その際、食品添加物ではなく食塩の作用と加熱によって魚肉のたんぱく質がプリプリした食感をうむのです。

健康的な食生活のためにはよく「一日に30種類の食材を食べなさい」といわれていますが、それはなかなか難しいことです。

そこで、いつもの食事におでんをうまく組み入れることによって、一度にたくさんの種類の食材を食べることができます。

おでんのねり製品には、卵、エビ、イカ、ゴボウ、にんじんなどが含まれ、また、大根、こんぶ、こんにゃく、豆腐なども定番として脇を固めています。

したがって「おでん」はいろいろな食材が醸し出すうまさを楽しみながら、一度にたくさんの種類の食材をとることができる料理だといえます。

おでん種には、人体に必須の栄養素が多く含まれています

魚肉を原料とした「ねりもの」にはたんぱく質が多く含まれています。その量は牛肉や豚肉に準じますが、魚肉のたんぱく質は消化が良く、血圧を下げる効果もあります。

また、たんぱく質と一緒に取り込まれる脂質(脂肪)が魚肉の場合はEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)といった不飽和脂肪酸で肉類の脂質と違って健康的です。同時に魚肉はカルシウム、鉄分も多く含まれています。

EPAやDHAは、血液をサラサラにして脳梗塞や心筋梗塞など血栓性の病気を予防します。また血中コレステロールを減らす効果もあります。特にDHAには、脳を活性化してアルツハイマーの症状を軽くしたり老人性の痴呆の予防になるといわれています。

おでん種の栄養成分

おでん種の栄養成分表