食生活の乱れがちな私たち現代人

ひと昔前と違って今の時代は、好きなものを、好きなときに、好きなだけ食べることが出来ます。インターネットを利用すれば地方の特産物だけでなく世界中からいろいろな食品を手に入れることも出来ます。 しかし、この飽食の時代、私たちの食生活は豊かになった分、その反動も大きいといわれています。 それは、好きなものしか食べないことによる栄養の偏り、無理なダイエットによる栄養不足、食べ過ぎ飲み過ぎによるカロリーの摂りすぎ、忙しすぎるビジネスマンの偏食等々… 特に若い年代層では魚を食べる量がものすごく減ってきているというデーターもあります。 実は、世界的にみて日本人の生活習慣病発症率の低さは、魚を多く摂ってきたこの食生活にあるといわれています。魚をたくさん食べることは生活習慣病の予防にもなるのです。 しかし、魚が苦手だという人も多いのも事実。 そこで、おでんの「ねりもの」を食べることで魚の栄養素を充分摂ることができます。 魚だけではなく野菜不足も指摘されていますが、おでん種には大根など、食物繊維が豊富な野菜類も多くあり、魚と野菜を一緒に楽しくそして美味しくいただけることが「おでんの特徴」だと言えます。

おでんは「ダイエット」に向いています

断食のようなダイエットがありますが、健康的にダイエットするならたんぱく質はきちんと摂らなければなりません。 おでん種には低カロリーな大豆製品が多くありますし、食物繊維豊富な大根、こんにゃくなどはダイエット向きです。 また、「すじ」は今はやりの肌がきれいになるといわれている「コラーゲン」が豊富です。

現代人に不足している栄養素の代表格といえば「カルシウム」

乳製品を多く食べる習慣がない私たち日本人にとって、カルシウムは摂りにくい栄養素だといわれています。 カルシウムが不足するとイライラしたり、骨が弱くなってしまい骨粗鬆症になりやすくなります。カルシウムが不足しているからといってサプリメントだけで済まそうとしてもなかなか吸収できない場合もあります。カルシウムの吸収にはたんぱく質が必要になるからです。 また骨の形成にはビタミンDが大きな役目を果たすのですが、ビタミンDは魚介類に多く、食肉類にはほとんど含まれていません。 おでん種にはたんぱく質が豊富なものばかりでなく、カルシウムが豊富なものもあります。「じゃこてん」や「つみれ」「かまぼこ」などです。カルシウムというと魚の骨に多く含まれていますが、魚肉そのものにも多く含まれています。

酒の肴がうまければついつい量が増えてくるアルコール

飲み過ぎで肝臓に負担がかからないようにするには、良質なたんぱく質を摂りながら飲むことがです。魚肉が原料の「ねりもの」に含まれる良質たんぱく質が、肝臓の負担を軽減してくれます。 また、魚介類にはアミノ酸の一種であるタウリンが多く、これはアルコールによる肝臓の疲れを改善してくれます。

おでんは血圧が気になる方にも最適な料理

おでん種にはたんぱく質やタウリンが豊富なものが多く、血圧正常化の助けにもなります。 血圧といえば塩分が気になるところですが、こんぶや野菜に含まれる食物繊維はナトリウムの排泄に有効とされています。 また、餃子に入っている豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれていますので、疲労回復によいでしょう。